CRM Customer Relationship Management. Customer orientation concept.
管理職の役割は、「目標を達成し、企業の利益を最大化させるのに貢献すること」です。この記事では、主な管理職の役割・主な業務・必要とされるスキルについて解説します。管理職を目指す方や、管理職の役割・方向性を再確認したい方、必見です。
管理職の役割とは「目標を達成し、企業の利益を最大化させるのに貢献すること」です。
しかし、そのために何ができるのだろうかと、悩んでいる管理職の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、管理職に任命されたばかりの方・管理職としての方向性に悩んだ方を対象に、管理職の役割を解説します。
記事の後半では、多様化する業務や役割をこなす管理職をサポートする、便利なツールもご紹介します。
管理職の役割を理解するため、この記事を参考にしていただけたら幸いです。
この記事の目次
管理職の役割とは?5つの業務内容
管理職の役割は、任された部署で目標を達成し、企業利益の最大化に貢献することです。
企業により異なるものの、主に以下の業務をおこないます。
<管理職の役割に基づく業務内容例>
業務の管理
労務管理
人材管理・育成
情報収集・伝達
従業員の長所を活かしたチーム作り
上記の業務内容を確認し、それぞれで求められる成果・仕事内容について確認していきましょう。
1-1. 【業務内容1.】業務の管理
すでにご紹介しているとおり、管理職のもっとも重要な役割は「目標を達成し、企業利益の最大化に貢献すること」です。
これを達成するには、管理職がチームの目標を明確にして共有し、各自どのように動くべきかまで設定する必要があります。
納期に合わせた進捗管理と、チームの動きに応じた修正・改善をすることも大切です。
さらに、管理職が人事異動などで担当から外れたときもチームが機能するよう、しっかりとした仕組みを作っておくことも大切な業務のひとつといえます。
1-2. 【業務内容2.】労務管理
働きやすい職場作りをするのも、管理職の役割で大切なもののひとつです。
チームが安全・効率的に業務を進められるように、適切な労務管理能力が求められます。
そのため以下のことを通じ、相談しやすい・休みやすいと感じられる雰囲気づくりをするのも、管理職の役割です。
<労務管理の例>
部下の労働時間を管理する
安全衛生を確保する
福利厚生を利用しやすいようにサポートする
また管理職は業務の進捗を管理し、予定日までに成果物を完成・納品させなければなりません。
進行が遅れている場合はその都度フォローアップに回ったり、遅れの原因を究明したうえでプロセスの見直しと改善を試みたりしてサポートする必要もあります。
1-3. 【業務内容3.】人材管理・育成
管理職の役割には、部下のモチベーションアップを図り、チームの生産性を向上させることも含まれます。
部下の仕事内容や進捗を把握し、それぞれのモチベーションを上げて最大限の成果を残さなければなりません。
そのため、もし部下が業務上の悩みを抱えているなら、相談に乗り、解決のために動く必要があります。
さらにチームのリーダーとして、部下の得意不得意・性格・経歴などを把握し、今後のキャリア形成の道しるべを示す役割も期待されるでしょう。
つまり、日ごろから部下との綿密なコミュニケーションを取り、適切に人材管理する必要があります。
また、チームの業務をより円滑に進めるためには、日ごろからの人材育成も欠かせません。
人材を育成しておくことで、スムーズに業務が進行するようになり、チーム・企業としてまた新たな事業へチャレンジする余裕も生まれるでしょう。
1-4. 【業務内容4.】情報収集・伝達
管理職は、経営陣の視点を共有しつつ、一般業務にも関わる立場です。
そのため、経営陣と一般社員の橋渡しの役割を担う場面が多くあります。
経営陣に対しては、一般業務に関わるなかで感じる課題・事業経営に必要な情報を収集し、伝える役割を担います。
ときには、一般社員からの意見を伝える必要のあるシーンもあるでしょう。
一般社員には、経営陣が会議で決めた事柄についてかみ砕き、実際の業務に反映しやすいように伝達する必要があります。
また経営理念や経営方針に基づき指導し、企業としての考え方を周知・浸透させるのも重要です。
管理職は、一般社員と経営陣をつなぎ、情報のやり取りをするために必要不可欠な役職といえるでしょう。
1-5. 【業務内容5.】チーム作り
社員はそれぞれ、異なるスキル・得意分野・経歴をもっています。
スキル・長所を活かせる場所へ適切に人材を配置しなければ、高いパフォーマンスを発揮できるチーム作りはできません。
管理職は、最大限の成果を出すため、従業員の長所や経験を考慮して適切なポジションへ配置する必要があります。
研修・ワークショップのほか、ちょっとした隙間時間や休憩時間を活用して接触機会を増やし、一人ひとりの長所・弱点を知ることも重要な業務といえるでしょう。
管理職に必要なスキル
多岐にわたる業務に対応するため、管理職が身につけておくべきスキルとして、1950年代に提唱された「カッツ・モデル」があります。
カッツ・モデルで取り上げられる3つのスキルについて、詳しく確認していきましょう。
2-1. 業務遂行能力(テクニカルスキル)
業務遂行能力(テクニカルスキル)は、管理者が業務を遂行するために必要な知識・技術全般を指します。
業界や企業・立場などにより必要なものは異なりますが、たとえば、以下のスキルが代表的です。
<業務遂行能力(テクニカルスキル)の例>
マネジメントスキル・人事評価能力
データ分析力
文書作成能力
商品知識
マーケットニーズの分析能力
上記のなかでも「マネジメントスキル・人事評価能力」「データ分析力」は、どの業界でも役立ちます。
どのスキルから着手すべきか迷ったら、この2つのスキルから身につけておくべきといえるでしょう。
2-2. 物事の本質を見定めるスキル(コンセプチュアルスキル)
管理職には、現状を分析し問題の本質を発見できる能力・問題に対して適切な対処方法を考え実行する能力も必要です。
たとえば、はじめて直面するような問題が発生することもあるでしょう。
間違った対応をすれば、目標達成どころか、企業利益を減らしてしまう可能性もあります。
トラブルに直面した場合も柔軟に対応できる能力が高いほど、優秀な管理職といえるでしょう。
2-3. 人間関係の構築スキル(ヒューマンスキル)
管理職は、従業員が持つ長所・課題を分析し適切に配置するほか、それぞれに適した対応ができなければなりません。
そのため、部下ときちんとコミュニケーションを取ることを求められます。
また、部下と信頼関係を構築したうえで、リーダーシップを発揮し、チームのモチベーションを高めなければならない場合もあります。
コミュニケーション能力・人間関係の構築スキルなくして、こうした対応を成功させるのは困難です。
さらに管理職となると、他部署・他社とコミュニケーションをとり、連携してプロジェクトを進める場面も出てきます。
高いヒューマンスキルを持ち、良好な人間関係を築ける人材が、管理職に向いているといえるでしょう。
【管理職の役割と責任】多様化への対応が重要
ここまで確認してきたなかで、管理職の役割・業務内容があまりに幅広く、驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
管理職の役割は、戦略マネジメントスキルを求められるようになったり、価値観の多様化・コンプライアンス順守の厳しさなどの影響を受けたりして、いっそう多様化しています。
通常業務をこなしながら管理職の役割を全うするためのスキルを磨き、実際に成果を残すには、最適なサポートができるツールの導入が必要です。
たとえば、人材データを蓄積し可視化・分析する「saireco」や、気軽なコミュニケーションを取れる「JANDI」などを検討してみるのはいかがでしょうか。
こうしたツールがあれば、データ分析・信頼関係の構築などがしやすくなり、業務を効率化できます。
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まとめ
管理職の役割は、「任された部署で目標を達成し、企業利益の最大化に貢献すること」です。
それを実現するために、業務管理・労務管理をはじめとしたさまざまな業務を負います。
また業務の遂行にあたり、テクニカルスキル・ヒューマンスキルなどの能力を求められるなど、多忙です。
ぜひこの記事でご紹介したポイントをおさえて効率的に業務をこなし、チームのパフォーマンスを向上させられる、立派な管理職を目指してください。