「アジリティ(Agility」)とは、「速さ」を意味する用語です。
近年、ビジネスでの注目度が高まっているアジリティについての意味・メリット・高め方などを解説しています。
競争力を高めるために、アジリティは必ず押さえておくべきポイントです。
近年、ビジネスにおいて「速さ」を表す「アジリティ」の注目度が上がっています。
スタッフ個人・チームのアジリティを高めることにより、企業は情報収集や意思決定などの面において優位性を発揮できるようになります。
しかしながら、アジリティを高める方法については、あまり広く知られていません。
この記事では、ビジネスにおけるアジリティの意味・注目されている背景・高め方などを解説します。
「アジリティ」とは
「アジリティ(Agility」)とは、そもそもどのような意味なのでしょうか。
アジリティが持つ一般的・ビジネス的な意味を解説します。
また、なぜアジリティが注目されるようになったのか、その背景も取り上げます。
1-1. アジリティの一般的な意味
「アジリティ(Agility)」は、機敏さ・素早さ・敏しょう性を表す言葉です。
近年までは単に「速さ」と翻訳されていましたが、「fast」や「quick」など他の「速さ」を意味する単語と区別するために、
「物事に反応して動き出す速さ」を指すようになりました。
アジリティは、現在ではスポーツやビジネスにて、しばしば利用されています。
言葉の意味や、用語の扱われ方を覚えておきましょう。
1-2. ビジネスにおけるアジリティ
ビジネス用語としてのアジリティは、経営や組織運営における機敏性を表します。
目まぐるしいスピードで変わる世界に、企業や組織が対応するために必要な「速さ」を表現する用語として扱われています。
言葉そのものは一般・ビジネスでも「速さ」を指していますが、使われ方で微妙に意味が変わる点に注意してください。
1-3. アジリティが注目されている背景
アジリティが注目されるようになった背景に、ビジネスの高速化が関係しています。
現在、企業や組織に対するネットや国際的な流れの影響は、速く・大きくなっています。
企業や組織を取り巻くビジネスの加速化や、あらゆる面での状況変化が頻繁に起こるようになりました。
これらの速さと変化に追いつくには、柔軟かつ迅速な対応力が必要です。
アジリティはこの状況を打破すべく取り入れられ、注目されています。
アジリティの高い組織の特徴
アジリティの高い組織の特徴は、成長性・収益性が高いことです
その根拠として、アジリティの高い組織に共通して見られる特徴が3点挙げられます。
この章では、アジリティが高い組織の特徴を解説します。
2-1. ビジョンや価値観を共有できている
アジリティが高い企業や組織は、ビジョンや価値観の共有ができています。
経営側が明確なビジョンを持ち、それに基づいた判断基準があると、従業員はスムーズに業務に取り組めるようになります。
これは、企業や組織のトップが判断基準を明確にすることで、
従業員が予想外の事態に遭遇してもトップが示した判断や価値観に基づいて行動できるためです。
同じ価値観に基づいて意思決定できている企業・組織は、顧客や取引先からの信頼感もアップすることでしょう。
2-2. 問題解決が速い
前項でご説明したように、アジリティが高い企業や組織は、問題解決能力も高いです。
状況に応じた適切な判断を素早く下せるため、動きが速く、困難な状況でもすぐに巻き返しができます。
問題解決力が高い企業や組織では、不測の事態が起きてもすぐに適切な対応が取れるため、顧客から評価も高いです。
問題を先延ばしにせず、真摯な対応をすることで、マイナスイメージを払拭できます。
2-3. 広範囲の情報を迅速に収集して活用できる
アジリティが高い組織は、コミュニケーションが活発です。
従業員がそれぞれアンテナを広く張っているため、情報収集と共有の速度も速くなります。
一人ひとりが積極的に市場や周りの状況を把握しようとすることで、最適な選択や答えにたどり着く速度が他社よりも速い傾向にあります。
ビジネスが高速化している現代だからこそ、収益の増加や組織の存続のために高速な意思決定が欠かせません。
企業や組織のアジリティを高める方法
企業や組織のアジリティを高める方法として、以下の対策が有効です。
【企業や組織のアジリティを高める対策】
・ITやコミュニケーションツールの導入
・経営理念を従業員に浸透させる
・裁量を与える
それぞれの内容を具体的に解説します。
3-1. ITやコミュニケーションツールの導入・整備
アジリティの向上には、企業や組織が迅速に行動できる設備・ツールが必要です。
同時に、情報共有やコミュニケーションがとりやすい環境を整えることも求められます。
これらの環境整備には、IT・コミュニケーションツールの導入と整備が有効です。
業務を電子化し、管理をしやすくしたり連絡の際に発生するミスをなくしたりすることで、企業や組織のアジリティを向上できます。
3-2. 経営理念を従業員に浸透させる
また、自社の経営理念や行動方針を明確にすることも重要です。
従業員が業務において個々に判断する場合、経営理念や行動方針を指針にします。
これらの要素を明確にすることで、従業員の判断速度を高めることができます。
業務における判断をより正確に行えるようにするためには、必要知識の共有も大切です。
企業や組織側から明確に判断基準を提示するだけでなく、情報共有の機会もこまめに設けましょう。
3-3. 裁量を与える
組織のアジリティを向上させるには、従業員一人ひとりのアジリティを高める必要があります。
個々のアジリティ向上には、業務における裁量を与えることが有効です。
個人の裁量で進められる範囲が狭いと、業務で何かあるたびに上へ内容を確認することになります。
これでは上司や経営側の時間も取られるだけでなく、従業員本人の成長も遅れます。
アジリティの高い企業や組織では、この事態を避けるため実際の判断そのものは従業員に任せていることが多いです。
これにより、従業員が上司などに確認を取る手間がなくなるため、アジリティが向上します。
従業員に裁量を与えることは、企業全体のアジリティを高めることにつながっているといえます。
アジリティを高めるツールの一例
アジリティを高めるツールはたくさんあります。
その中でも比較的導入しやすいツールの一例として、「VWS勤怠」と「JANDI」をご紹介します。
「VWS勤怠」 はクラウド型勤怠システムです。
スマホ・パソコン・タブレットのいずれからも勤怠管理ができるシステムで、いつでも・どこでも打刻できます。
従業員の業務形態に合わせた勤怠管理ができるため、従来よりも手軽かつ素早い処理が可能です。
「JANDI」 はビジネス用チャットツールです。 タスク管理や連絡事項を一目で確認できる仕組みで
、既読確認機能も付いているため、情報の伝えもれも防げます。
Googleカレンダーと同期させれば予定管理にも役立ちます。
このように、アジリティを高めるのに役立つツールはたくさんあります。
ツール導入の際は、「自社にはどんなツールが必要か」を考えながらご検討ください。
まとめ
アジリティは企業や組織における俊敏性を指す言葉です。
目まぐるしく変わる世界に対応するためには、従業員一人ひとりに関しても組織としても、アジリティを向上させることが重要です。
自社の対応力や成長に悩みがある場合は、自社のアジリティをチェックすることからスタートし、改善のための対策を図っていきましょう。
「VWS勤怠」や「JANDI」などのビジネスツールは、アジリティを高めるためにも非常に効果的です。
グローバル化・IT化の進む現代ビジネスにおいて継続的に成長するために、ぜひご検討ください。